ビルメンブログを見ていると、消防設備士を持っている方、結構います。 最近では、消防設備士資格は人気が出てきているという話も聞きます。
管理人は「消防設備」と聞くと専門性の高い分野に聞こえるのですが、 その中でも乙種6類の「消火器」は、まだ身近に感じることができますね。
今回の記事では、
- そもそも消防設備士乙6って何ができるの?
- ビルメン視点では取った方がよい資格?
- ビルメンが業務で使う場面はあるの?
にていて調べてみました。
「消防設備士乙種6類」は何ができるのか
6類は「消火器」に関する資格です。 この資格を取得すると、消火器の点検·整備が出来るようになります。
ちなみに「甲種」はありません。
どんな建物でも見かけるこの消火器、軽く見られますが、設置基準や 使用有効期限もある立派な「消防設備」の一つです。
年数が古かったり、屋外に設置されていたりすると、容器が錆びて いたり薬剤が固まったりします。 加圧されているので、劣化していると危ないですよね。
平成13年には、死者が出る破裂事故が起きています。それ以降も 破裂による死傷事故は起きていて、本体底部や蓋の腐食が原因です。 消火器だと甘く見ているとビルメンでも同様の事故にあう可能性は あるのです。
安全に使うためにも点検整備が必須なわけですが、有資格者になると その点検整備を「業務独占」で行えるわけです。
数が多いし需要があるので就活にもメリットがある資格なのです(^^)
ビルメンの業務に乙種6類は使うのか
消火器の点検·整備が出来るようにはなりますが、ビルメンが業務で 点検整備を行うかと言われると、「ほとんど無い」です。 やっても外観点検くらいです。
どこの施設でも半年に一度は消防設備の法定点検がありますが、 これは業者に委託するところがほとんどです。
定期的にプロが点検·整備をしてくれますので、自分達ですることは ほとんど無いわけです。なにより安心感が違います!
消火器は設置してから10年経過すると交換するか容器の耐圧試験を しなければならなくなります。 管理人の現場では耐圧試験をしたことがありません。 詳細は省きますが、交換したほうがコスト的にずっと安く楽だからです。
だいたい資格持っているだけの素人では、資機材をそろえても耐圧試験 なんて怖くてできません(全力で断ります!)
たまにお客さんから、交換時期や追加の設置についての質問があったり します。でもこれは調べたら分かる話ですので、わざわざ資格を取るという 話でもないのです。
そう考えると、どちらかといえば工事部向きの資格のような気がします。
資格取得の優先順位は低い
管理人の意見ですが、ビルメンとしては資格の優先順位は低いです。
「ビルメン4点セット」を取ったあとに余裕があれば、といった感じ ですかね^^
あと資格手当てとしては少額です。
「4点セット」は取れたけど、ちょっと 「ビル管(建築物環境衛生管理技術者)」は厳しいです… という方は、チャレンジして見てはどうでしょうか?
「ビル管」は「ビルメン3種の神器」と言われている資格の一つなので、 簡単に取れるものではありません。 最近聞く話では、「4点セット」 プラス 「消防設備士(種別は任意)」 で、「ビルメン5点セット」と呼ぶ人もいるようです。
裏を返せば、消防設備士免許もそれだけ需要が出てきたということかも しれませんが、管理人的には、まだまだ専門業者へ委託するイメージが 強い分野です。
まとめ|無くても困らないけと知っていて損はない
これから受験しようとしている管理人の 意見としては、
·ビルメン的には無くても困らない ·知識として知っていたら役に立つかも ·資格手当てが付く会社なら受験も有り
となります。
だからベテランビルメンでも持ってる 人が少ないのね…
逆に、知識と資格があれば、それだけ 重宝されます。 まあ仕事は増えますが、興味があったり 得意分野がない人なら一度勉強して みてもいいと思います( ´∀`)
ここまで読んで頂き、 ありがとうございました。